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【レポート】 歴史ある千屋の「旅館たえだ」へ泊まってみませんか
鉄山業と牛市で栄えた千屋の昔を伝える 「旅館たえだ」
旅館たえだ / 新見市千屋
新見市千屋、新見市中心部から、車で国道180号を北上すること約30分、集落もぽつぽつとあるばかりで、道に迫る山々に、ここはいったいどんな土地柄なのかと、感じることはありませんか。
千屋は、歴史ある土地。質の良い砂鉄が採れ、かつては、鉄穴場(かんなば)‐鉄を採る場所‐がたくさんあり、鉄山業で財を成した太田家が栄えました。江戸時代には、太田辰五郎が千屋牛の改良繁殖に成功して名を馳せ、以来、昭和半ばまで牛市が立ちました。現在でも、千屋牛の生産は続けられ、岡山の誇る名産和牛となっています。
今回は、そんな千屋に代々続く、「旅館たえだ」をご紹介します。
=田舎の親戚の家のように、温かく迎えてくれる「旅館たえだ」=
国道180号沿いにある「碁盤乗り千屋牛像」を通り過ぎ、脇道に入って高梁川を渡ると、千屋実の集落に入ります。太田辰五郎の旧邸跡や、出雲から備前へ抜ける旧出雲街道の裏街道の面影があり、そこに、「旅館たえだ」があります。
創業は、江戸中期、天保10年。千屋の牛市の馬喰や、「千屋の牛市」を仕切る畜産関係者の宿泊所として、130年余りの歴史を重ね、その後は国道工事やダム工事関係者、そして、人伝えに一般の人々に利用されるようになったそうです。
おじゃましてみると、まるで映画の一コマに出てくるような懐かしさ。昔ながらの帳場、あめ色の柱・・・昔づくりで古いけれど、手を入れて大事にされてきたのだろうなと、感じられる佇まいです。特別なお部屋を見せていただくと、屋久杉の見事な天井が張られており、堂々とした風情に、かつての千屋が栄えた様子が感じられます。
訪れるお客様は、どんな風におっしゃいますか、とお聞きすると、「まるで、田舎の親戚の家に遊びにきたよう」と、皆さんおっしゃられるそうです。家族で、親戚一同で、泊まりに来られ、近くの千屋温泉に入って、のんびりと過ごされる方々が多いとのことです。
=自慢は、名産千屋牛の料理と、おふくろの味=
「旅館たえだ」の魅力は、なんといっても、お食事です。夕食には、千屋の誇る名産「千屋牛」を、ご主人が料理してくださいます。千屋牛は、岡山県が誇る黒毛和種であり、肉質は柔らかく、よど良い甘みとコクがあります。そして、どこか野性味を感じさせる、適度な弾力と、独特の風味があります。
この千屋牛のステーキやすきやきは絶品。一度、食したらその味は忘れられず、「またいつか」と誰もが思うはずです。
また、千屋ならではの山の幸。例えば山菜は、春に採集したものを塩漬けにしておいたものが、食卓に上ります。取材に伺った際には、おみやげに、手づくりの「合わせ味噌」をお土産にいただきました。
「このお味噌で夏バテしらず。もう1杯ご飯が食べられます」そういって手渡してくださった味噌は、ふっくらとした甘みがあってほろ苦く、ほっとするような、おふくろの味でした。
=歴史ある千屋を、もっともっと歩いてみませんか=
千屋をスキーや温泉、レジャーで訪れることはあっても、千屋という土地に想いをめぐらせることはあまりないかもしれません。でも、それではもったいないと思いませんか?
例えば、明石神社を訪れてみてはどうでしょう。たいそう古くて立派な御神木と、杉並木があると、「旅館たえだ」のご主人に教えていただきました。千屋の土地と人々を、ずっと静かに見守り続けてきた神社なのでしょう。千屋の歴史や、人々の暮らし、土地の息吹を感じながら、丁寧に歩いてみるのもいいものではないでしょうか。
さて、最後になりましたが、「旅館たえだ」は、国道180号線の道沿いに、「ふゆさと」という和牛レストランを営み、ご主人が千屋牛のお料理に腕を振るっておられます。ランチで好評な「ふゆさとセット」は1050円、本格的なステーキは、2624円からいただけます。カレーライスや肉うどんというメニューもありますので、ぜひ、新見にお越しの際は、足を伸ばしてみてください。
※料理写真は、和牛レストランふゆさと / 千屋和牛ステーキセットAセット 5,250円
- 「旅館たえだ」
- 岡山県新見市干屋実1553 >> Googleマップ
- TEL 0867-77-2101 FAX 0867-77-2638
- 和室11部屋 宴会場40畳
- 1泊2食付8,000円~ 基本的に1日1組の予約
- 「和牛レストランふゆさと」
- 岡山県新見市千屋実1428-1 千屋牛の里ゆうゆうセンター内
- TEL 0867-77-2635


